私のごまごま保健室 〜プールの医務室、行ったことある?〜

市民プールでスカウトされた!!

無性に水着が買いたくなる。泳ぎに行く予定は全くないのにどうして・・・
今なら全身タイツのように露出が少ないものも販売されている。欲しい。
せっかく衣類の断捨離をして箪笥の中がさっぱりしているのに、こんな無駄をして良いのだろうか。

「君なら優勝できる!!」
私は小学生の頃、プールサイドでスカウトされたことがある。
声をかけてきたのは馴染みの大学生。彼はプールの監視員をしている。
当時は週に5日は市民プールにご出勤だった。天候が良ければ朝から歩いてプールへと向かい泳ぎまくる。
母からは300円が手渡され、100円の入場料のほかは自由に使うことができた。
大抵はパンとジュースを購入して午後からもゆっくりと過ごせるように腹を満たすことに支出した。

大会があるらしい。
いつも子育て(=私の面倒を看てくれている)をしてくださった大学生のお兄さんたちから「出るべきだ」と念を押された。このままでは優勝してしまう。
今では紫外線の影響を恐れ、とても日焼け止めクリームなしでは泳げない。当時はプールの水を汚染させることも懸念され、そんなものを塗って泳ぐ人はほとんどいなかった。そして私は子どもだから・・・と容赦なく夏を満喫した。

「くろんぼ大会」に危うくエントリーされるところだった。周りを見ても私以上に黒光りしている子どもはいない。クラスの男子にも決して負けない出来栄えだった。私は優勝賞品を手にすることを諦め、小さな乙女のプライドを優先させた。仕方なく大会の当日は泳げない日にして欠席することにした。

プールの医務室にいる私

夏になればプールサイドにいることが当たり前の私になっていた。
看護学生になってからは毎年レジャー施設の中にあるプールでアルバイトをすることになった。
幸運(?)にも私は医務室で勤務することになった。そこは太陽が直接あたらない部屋だけれど、いろんな人がやってくる不思議な空間だった。中には話し込んだお客さんがジュースをおごってくれることもあった。スタッフは監視員だけでなく若い高校生もバイトをしているので、縦割りのフリー・コミュニケーションが面白い。基本的には医務室は事故もなく平和であれば暇である。私は職場巡視という名目でボイラー室に行ったり、流水プールや飛び込み台、滑り台の近くまで出向いて監視した。これを散歩(徘徊?)と言ってはいけない。
歩いていると声をかけてくれるスタッフも多い。滑りやすそうな箇所、危険な場所も発見できる。当日のお客さんの人数も一目で確認できる。学生生活の4年間は夏のプールのアルバイトが全てだったといって良いだろう。
小さな傷の手当て、搬送すべき状況の判断・・・など教科書を広げ勉強しながら過ごさせていただいた。
時にはプールサイドショーに来てくださった当時のアイドルにも会うことができた。幸運にも医務室は殺到するファンたちから安全に待避するための場所となった。そのおかげで少しお話をさせていただく時間があったと記憶している。
圧倒的なオーラを感じる瞬間だった。

保健室にありがとう

学校では保健室に時々お世話になった。ある日、朝食を取らず登校し体調不良で入室した。保健の先生(養護教諭)はしばらく横になっているようベッドを用意してくれた。しばらく休んでいると横のベッドにも誰かいることに気がついた。
休み時間となりクラスルームに復帰するまえ、同室者を確認・・・。私のきょうだいだった。なんか恥ずかしいけど、保健室があって私たちきょうだいは元気になった。
今の時代であれば身体面ばかりではなく、心理的にも社会的にも疲れきってしまった子どもたちがいるだろう。
何でも話せる人がいて、少し休んで充電できる場所もあって、気軽に出入りできるような保健室が欲しい。
学校なら養護教諭、地域なら保健師が一人一人に声かけができるといいのだけれど、現場は新型コロナウイルス対応などもあって、余裕のない状況になっているのではないかと思う。

年齢を問わず過ごせる場所(place)はできないものだろうか。
勉強やノルマに振り回されることがない、まったり過ごせる時間や空間が欲しい。
大人も子どもも今、疲れている。継続するパンデミックのさなか、密にならず過ごせる場所も探しにくい。
プールの医務室のようなplaceが欲しい。

私hokenCは、本物の「ごまごま保健室」をOPENさせたい。今はまだリアルな場所じゃないけれど。

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