災害時の保健師活動
今回もインターメディカルの「公衆衛生看護学.jp 第5版 データ更新版(2022)」を参照しながらノートをまとめていきたいと思います。
災害各期のフェーズとは
緊急対策期(フェーズ0):発災後24時間以内 (フェーズ1):発災後72時間以内
応急対策期(フェーズ2):72時間から2週間まで (フェーズ3):2週間から2カ月まで
復旧・復興対策期(フェーズ4):2カ月以降
復興支援期 前期(フェーズ5−1):復興住宅への移動まで
後期(フェーズ5−2):復興住宅に移動してから
*保健師は疾病予防、要援護者・療養者のケア、健康の維持・増進、生活環境の改善など、健康生活に関する支援を実施していく必要性がある。
緊急対策期(フェーズ0・1)の保健師活動
①トリアージ:多数の傷病者が発生した場合、現場では以下のように緊急度や重症度に応じて優先順位を考慮し、搬送先を決定していかなくてはならない。
赤のタッグ(優先度1で最優先治療群)救急治療がただちに必要
黄のタッグ(優先度2で待機的治療群)4〜6時間以内の加療が必要
緑のタッグ(優先度3で保留群)あまり重篤でない傷病者
黒のタッグ(優先度4で死亡群)重篤な損傷のため現状では生存しえない者
また治療に大量の医療資源の投入が必要な傷病者
「生命は四肢に優先し、四肢は機能に優先し、機能は美容に優先する」
②クラッシュ症候群:傷ついたり圧迫されたりした筋肉からミオグロビン(タンパク質)やカリウムなどが漏出して急激に全身に広がる。結果、腎臓や心臓の機能が悪化し死亡にいたることがある。
保健師は救護所への管内情報の提供を行う。また被災地外からくる医療ボランティアに対して情報提供、指示を含め、窓口として機能することが求められる。
応急対策期(フェーズ2・3)の保健師活動
① 避難所巡回と避難所の実態把握
定期的な健康チェックを行うほか、衛生環境に対するきめ細かい対応が大切。
食中毒や感染症等に留意しなくてはならない。
② 情報の整理・提供
被災者以外にも、医療チーム・行政組織・ボランティア・訪問看護ステーションなどからも情報が集まってくる。保健師は情報の整理を行い混乱を避けるために的確な情報提供を行う必要性がある。
③災害時に起こりやすい健康問題と保健師活動
【災害時に起こりやすい健康課題とは】
深部静脈血栓症(DVT:エコノミークラス症候群)
低体温症
熱中症
感染症
ストレス関連障害
便秘
一酸化炭素中毒
粉じん
慢性疾患(糖尿病・慢性腎不全・高血圧・喘息・てんかん・統合失調症・難病・結核・・等)
アルコール依存症
生活不活発症
災害復旧・復興期の保健師活動
復旧・復興対策期(フェーズ4)の保健師活動
生活再建に取りかかる時期であり保健所や保健センターも通常業務を再開する。
被災者・支援者ともに疲労感が最も強い時期。
復興支援期(フェーズ5−1・5−2)の保健師活動
被災者が避難している地域においては、新たなコミュニティーを構築したり、関係機関との連携を図ることが大切。
復旧・復興期、復興支援期の特徴的な健康問題と保健師活動
① 仮設住宅・在宅生活者への活動
早めにセルフヘルプグループを立ち上げるなど、コミュニケーションの場を作ることが大切。また仮設住宅の生活の実態を観察・把握し、居住者の生活の構築、健康維持を支援するのは保健師の役割。
在宅医療の継続ケースや障害者の確認、一般家庭への巡回健康相談を実施し、新たな健康問題の拡大を予測した予防活動、慢性疾患の悪化予防につとめる。
② 被災者の心のケア
精神的なショックから災害症候群(茫然自失、無感動、無表情)が出現する。
その後、恐怖、悲哀、喪失体験などを表出。保健師が十分受けとめていくことが求められる。
心的外傷後ストレス障害(PTSD)については1カ月以上、強い恐怖や絶望などの心理状態が続き、建設的な生活が送れなくなっている場合は、治療が必要と考えられる。
生活支援、精神医療援護、精神保健相談、カウンセリング等を実施することが有効である。
高齢者に関しては生活環境の変化による認知症の発現や症状の進行に留意しなくてはならない。
③ 長期支援継続のための連携・調整
長期化すれば被災者の生活支援や心の健康支援が必要となってくる。
*hokenCから
少しでも早く国試の過去問にとりかかりたいので、独り言を最小限に控えてノートを作成していきます。次回は災害保健活動の中の「放射線被曝と健康障害」についてまとめていきたいと思います。
ひと段落ついたので今から、テレビ放映されている「2022 祇園祭山鉾巡行 後祭」の辻回しを視聴します。
コメント