感染症保健概論
今回もインターメディカルの「公衆衛生看護学.jp 第5版 データ更新版(2022)」とメディックメディアの「保健師国家試験のためのレビューブック(2023)」を参照しながらノートを作成していきます。
感染症保健のキーワード
感染とは:病原体となる微生物(細菌、ウイルス、真菌など)が、宿主となる生物に侵入し、増殖すること。
アウトブレイク:通常発生しない感染症が発生したりすること。
エンデミック:特定地域に長時間流行すること。
エピデミック:ある地域や集団において一定期間、通常に比べて高い頻度で発生すること。
パンデミック:流行が国境を越えて広範囲に流行すること。
感染源対策の基本:感染源の特定、消毒、隔離
直接伝播には:接触感染、飛沫感染、垂直感染がある。
間接伝播には:水系感染、食物感染、媒介動物感染、空気感染(飛沫核感染)がある。
積極的疫学調査:保健所が中心となり、人・時間・場所に関する情報を聞き取り、感染源や感染経路を特定。
また調査結果をもとに流行曲線や量、反応関係、マスターテーブル等を算出し感染源や感染経路を特定する。
「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)」の要点:
① 事前対応型行政、② 人権の尊重、③ 感染症の類型化、④ 新規の感染症への対応
都道府県は「感染症の予防の総合的な推進を図るための基本指針」に基づき予防計画を定めなければならない。
厚生労働大臣は予防施策が必要な感染症について、特定感染症予防指針を作成し公表する。
都道府県知事は、1〜3類感染症・新型インフルエンザ等感染症の患者に対して、感染症をまん延させる恐れのある業務への就業を制限することができる(飲食物に直接接触する業務や接客業等)。また感染症指定医療機関への入院を勧告することができる。
感染症サーベーランスとして、感染症発生動向調査事業が行われている(調査の対象は全数把握対象疾患と定点把握対象疾患)。
全数把握対象疾患とは:新感染症疑い、新型インフルエンザ等感染症、指定感染症、1〜5類感染症をさす。
国は中央感染症情報センターを国立感染症研究所感染症疫学センター内に設置している。
感染症保健活動の変遷と沿革
わが国の感染症対策は1897(明治30)年に制定された「伝染病予防法」に基づいて進められてきたが、環境の変化に伴い変革が求められるようになり、1999(平成11)年に伝染病予防法が廃止され「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)」が施行された。
感染症法施行後もSARS、鳥インフルエンザ、新型インフルエンザ(A/H1N1pdm2009)、MERS、エボラ出血熱、ジカ熱、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)等が社会的影響を与え法改正が繰り返された経緯がある。
2019(令和元)年12月に中華人民共和国湖北省武漢市において確認された新型コロナウイルス(COVID-19)が世界的に拡大。
2020(令和2)年3月にはWHOが世界的なパンデミックを宣言。
日本では2020年2月に指定感染症、2021年2月には新型インフルエンザ等感染症に定められている。
感染症法の対象となる疾患
- 感染症類型:1〜4類は保健所を経由して都道府県知事に直ちに届出
1類感染症:エボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱、痘そう、南米出血熱、ペスト、マールブルグ病、ラッサ熱
*感染力、罹患した場合の重篤性等から危険性が極めて高い感染症
2類感染症:急性灰白髄炎、結核、ジフテリア、重症急性呼吸器症候群(SARS)、鳥インフルエンザ(H 5N1)・(H7N9)、中東呼吸器症候群(MERS)
*感染力、罹患した場合の重篤性等から危険性が高い感染症
3類感染症:コレラ、細菌性赤痢、腸管出血性大腸菌感染症、腸チフス、パラチフス
*特定の職業就業で集団感染を起こしうる感染症
4類感染症:E型肝炎、A型肝炎、黄熱、Q熱、狂犬病、炭疽、鳥インフルエンザ(H 5N1、H7N9を除く)、ボツリヌス病、マラリア、野兎(と)病、ジカウイルス感染症、その他
*動物、飲食物などを介して感染
5類感染症:インフルエンザ(鳥インフルエンザ、新型インフルエンザ等を除く)、ウイルス性肝炎(E型、A型を除く)、クリプトスポリジウム症、後天性免疫不全症候群、性器クラミジア感染症、梅毒、麻しん、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症、その他
- 新型インフルエンザ等感染症
新型・再興型のインフルエンザ、新型・再興型のコロナウイルス感染症 - 指定感染症
政令で1年間に限定して指定された感染症 - 新感染症
伝染力や重篤度から判断した危険性が極めて高い感染症
【hokenCから】
感染症保健については、暗記を含めた理解が求められるかなと思います。
さまざまな感染症がある中で日々アップデートしなくてはならない今日この頃ですね。
新しい感染症(サル痘等)については得体の知れない状況では、国民が大きな不安を抱きすぎてしまいます。正しく理解して感染予防策などを会得しておくことが大切だと感じます。
日常、テレビを観ていると学識経験者の方々が情報番組などで解説をしてくださっています。
しかし視聴時間が長くなればなるほど心理的負荷が増してきてしまうようです。
この夏をどのように楽しみながら乗り越えていけるのか思案して過ごしています。
今のところは小型犬 gomaちゃんとの散歩が良い気晴らしになっています。週に数回は犬が入っても良いとされている大きめの公園にも出かけています。公園では森林浴も楽しめます。
リーズナブルな日々に感謝です。
次回は感染症保健の続き「感染症にかかわる保健師活動」についてまとめていきたいと思います。
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