保健師国家試験対策ノート〜女性のライフサイクル各期の健康課題と支援〜

目次

出題基準:

  • 早発思春期
  • 月経異常、不妊、不育
  • 女性と労働
  • ワーク・ライフ・バランス
  • 更年期障害
  • 乳癌・子宮癌と治療に伴う障害
  • 老化に伴う障害(膣炎、骨粗鬆症、排尿障害)

【 文 献 】

  1. 医療情報科学研究所 編:「保健師国家試験のためのレビューブック 2023 第23版」、メディックメディア、2022
  2. 荒井 直子 他 編:「公衆衛生看護学.jp  第5版 データ更新版」、インターメディカル、2022
  3. 医療情報研究所 編:「公衆衛生がみえる 2022-2023」、メディックメディア、2022
  4. 『標準保健師講座』編集室:「2023年版 医学書院 保健師国家試験問題集」、医学書院、2022
  5. 医療情報科学研究所:「クエスチョン・バンク 保健師国家試験問題解説 2023 第15版」メディックメディア、2022

*今回は文献(1)(2)(3)を参照しながら、ノート作成しています*

女性のライフサイクル各期の健康課題と支援

思春期:第二次性徴の出現から性成熟までの段階(10〜18歳頃)

心身ともに不安定になりやすい。
健康課題として薬物使用や飲酒、喫煙、いじめ、不登校、自殺、若年妊娠、人工妊娠中絶、摂食障害等がある。

月経異常や思春期早発症といった健康課題もある。

健やか親子21(第2次)では、学童期・思春期から成人期に向けた保健対策が推進されている(市町村、保健所、児童相談所、学校などの機関が連携し、健康教育を行うことが重要)

妊娠期/産褥期

妊娠期は、妊娠の届出・母子健康手帳の交付時、妊娠の訪問指導、母親・両親学級などの機会に情報提供や支援を行う。

貧血・妊娠高血圧症候群・過剰体重増加防止のための指導等を行う。

つわりは妊娠5〜6週頃に出現し、12〜16週頃には軽減する。

就労している妊婦に対しては、保健師が勤務状況を確認し、「労働基準法」「男女雇用機会均等法」などの保護規定や母性健康管理指導事項連絡カードについて情報提供する。

初産婦については不安を抱きやすい傾向があるため、身体的・心理的状況とともに、支援者の有無や生活環境等の状況も確認し、また継続的な支援体制をつくる。

妊婦健康診査の未受診者では飛び込み出産の可能性があり、母子共に生命に関わるリスクや産後の養育困難が予測されるため、早急に支援することが重要。

不妊症・不育症

  • 不妊症:生殖年齢のカップルが妊娠を希望して性生活を行いながらも、1年以上妊娠が成立しない状態をいう。
  • 不育症:妊娠しても流産や死産を繰り返し、出産に至らないもの。
  • 特定不妊治療費助成:体外受精法や顕微授精法が対象(2022年4月からは保険適用されている)詳しくは厚生労働省のサイトを参照してください。https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kodomo/kodomo_kosodate/boshi-hoken/funin-01.html

マタニティブルーズ・産後うつ

  • マタニティブルーズは産褥3〜10日に発症(数日間で消失し一過性のもの)
  • 産後の抑うつ状態が2週間以上持続する場合は、産後うつへの移行を疑う。
  • エジンバラ産後うつ病質問票(EPDS:Edinburgh Postnatal Depression Scale)をスクリーニングとして使用(日本では9点以上で産後うつの疑いあり:10〜15%が該当)
  • マタニティブルーズ・産後うつは虐待リスク要因でもあるため、保健師は適切な支援を行うことが重要。
  • 産婦健康診査事業:2017年から市町村が2回分の費用を助成(産後ケア事業等を実施する要件を満たした市町村のみ助成可)

育児期:不安や悩みを抱えやすい時期(こころの健康面のサポートが必要)

  • 育児不安に対応する時は、母親自身が問題解決できるよう配慮する。
  • 否定的な評価をせず、実践できているところを認め支持する。
  • 保健師は困りごとや不安を把握し、母親の想いを受けとめて不安緩和を図る。
  • 育児環境や養育態度に問題があると疑われる場合には家庭訪問を実施する(家の状況や児の様子、親の接し方等の情報を得ることが重要)
  • 子育て世代の交流会や育児グループ活動は、情報交換の場となり不安軽減につながる。
  • 市町村の育児相談は、専門職に個別相談できる場であるとともに、保護者同士の交流の機会としても活用できる。

ワーク・ライフ・バランス憲章(2007年)

就労女性にとって出産・育児・介護との両立は、健康に支障をきたす原因にもなるため、仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)に基づいた制度が必要。

女性労働者の母性保護に関わる法律:

  • 男女雇用機会均等法:
    健康診査を受ける時間の確保、通勤緩和、休憩時間の延長、作業の制限、勤務時間の短縮、不利益扱いの禁止等
  • 労働基準法:
    産前・産後休業(産前6週と産後8週、双胎妊娠の場合は産前14週)、生理日の就業制限、時間外労働・休日労働・深夜業の制限、育児時間の確保(1日2回各々少なくとも30分請求可)
  • 育児・介護休業法
    育児休業、子の看護休暇、所定労働時間の制限、時間外労働の制限、深夜業の制限等

中高年期

  • 健康課題として、更年期障害、老化に伴う膣炎、骨粗鬆症、排尿障害、乳癌・子宮癌等がある。
  • 更年期とは:エストロゲンの分泌がしだいに低下し閉経へと至る過程。閉経前後の5年間(合計10年間)をいう。

    更年期症状
  • 不規則な月経周期
  • 自律神経失調症状(のぼせ、動悸、頭痛等)
  • 精神神経症状(憂うつ感、イライラ、不安等)
  • 肩こり、腰痛、全身倦怠感、手足のしびれ等

閉経後に不正性器出血がみられる場合は、生殖器疾患の可能性があるため、既往歴や生活状況を確認し、婦人科受診を勧める。

【hokenCから一言】
東北地方では大雨の特別警報が出されましたね。
ここ数年は日本の各地で災害による被害が立て続けに発生し、現地の保健師もどのように対応しておられるのかと考えています。
コロナ禍でむかえる夏も3回目。どのようにして日常を取り戻していくのか、各地域で模索しながら過ごしている様子がうかがえます。hokenCが居住する地域の夏祭りも3年目にして開催・復活します。しかし以前のような屋台がたくさん出るような形式ではなく、子どもたちを対象にしたヨーヨー釣りやスーパーボールすくい、輪投げ、玩具販売、飲み物販売などに限定された開催のようです。私も今年は十数年ぶりの班長をしているので、お声がかかればお手伝いに出かけます。参加届出に検温などの結果記入が必要ですが、出来ることから出来る範囲で活動を広げていくことに賛成をしています。
子育て支援のお仕事にやりがいを感じコミットしていた私にとっては、子どもたちのエネルギーがとても愛おしく感じられます。会える日を楽しみにしながら、これからも国試対策の勉強に励みます。
次回も母子保健の続きをノートにまとめていきます。

よかったらシェアしてね!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次