出題基準:
歯科口腔保健の理念と変遷
歯科保健統計
ライフサイクル・健康レベルに応じた歯科保健
う蝕の予防
歯周疾患予防
口腔機能・嚥下機能の低下の予防
在宅療養者、障害者(児)、難病患者の口腔疾患の予防
【 文 献 】
- 医療情報科学研究所 編:「保健師国家試験のためのレビューブック 2023 第23版」、メディックメディア、2022
- 荒井 直子 他 編:「公衆衛生看護学.jp 第5版 データ更新版」、インターメディカル、2022
- 医療情報研究所 編:「公衆衛生がみえる 2022-2023」、メディックメディア、2022
- 『標準保健師講座』編集室:「2023年版 医学書院 保健師国家試験問題集」、医学書院、2022
- 医療情報科学研究所:「クエスチョン・バンク 保健師国家試験問題解説 2023 第15版」メディックメディア、2022
*今回は文献(1)(2)(3)を参照しながら、ノート作成しています*
歯科保健の動向
- 平成元(1989)年に8020(ハチマル・ニイマル)運動の推進が提言された。
「80歳で20本以上の歯を保つことを目標とする」
健康日本21(第二次)の中間評価を受けて、令和4(2022)年度に60%にすることを目標に推進。
平成28(2016)年の達成者は51.2%
8020達成者は増加する一方、う蝕・歯周病の有病者率は増加傾向 - 平成21(2009)年〜 噛ミング30(カミングサンマル)運動を展開(食育を推進)
- 「歯科口腔保健の推進に関する法律(歯科口腔保健推進法)」成立 平成23(2011)年
基本的事項
歯科疾患の予防や口腔機能の向上
障害者(児)や要介護高齢者に対する定期的な歯科検診・歯科医療受診の体制整備の推進
*「食べる」「味わう」「話す」楽しみを保ち、誤嚥性肺炎等を予防しQOL向上が重要
*全身管理を伴う高度な歯科診療を行う機関は限られるため、口腔保健支援センターと地域協力医や保健所などが協働する組織体制をつくることが求められる。
定期的な歯科検診、歯科診療を受けることが困難な者における目標(2022年の目標)
①障害(児)者入所施設での定期的な歯科検診実施率の増加(90%が目標)
②介護老人福祉施設・介護老人保健施設での定期的な歯科検診実施率の増加(50%が目標)
口腔保健支援センター:都道府県、保健所設置市・特別区が任意で設置
歯科医療等業務に従事する者等に対する情報提供、研修の実施等の支援を実施
2019年10月現在:都道府県は31ヶ所、保健所設置市・特別区は19ヶ所
う歯をもつ者(年齢階級別):平成28年歯科疾患実態調査から
- 5〜9歳 約8%
- 10〜14歳 約20%
- 15〜19歳 約47%
- 20〜24歳 約79%
- 25〜84歳 90%前後(45〜54歳は99.5%)
- 85歳以上 約72%
20本以上の歯を有する割合:40歳代で95%以上、50歳代で90%以上、60歳代で70%以上
生涯にわたる歯科保健
ライフステージごとの支援
- 乳児期(6ヶ月〜):乳歯が生え始める
歯ブラシの練習、ガーゼや脱脂綿で拭く、フッ素塗布 - 幼児期(2〜3歳):乳歯列が完成 *乳幼児歯科健診(母子保健法)
保護者の仕上げ磨き、ブクブクうがい、だらだら食べることを避ける
フッ化物歯面塗布、フッ化配合歯磨剤、砂糖の適正摂取 - 学童期(6〜7歳):永久歯が生え始める *学校歯科健診(学校保健安全法)
保護者の点検みがき、う蝕の予防・早期治療、不正咬合の予防
フッ化物洗口、シーラント - 思春期(12〜18歳頃):永久歯列が完成
不正咬合の予防、口腔保健の重要性の普及・啓発 - 成人期:歯周組織が脆弱に *歯周疾患検診(健康増進法)、特殊健康診断(労働安全衛生法)
歯周病の予防と治療、喫煙は歯周病に関与(禁煙を勧める) - 妊産婦:妊娠に伴う生理的変化(う蝕・歯周病が悪化しやすい)
妊産婦歯科検診等で早期発見、治療は安定期(5〜7ヶ月)に - 40歳〜:歯の喪失が始まる
健康増進事業による歯周疾患検診 - 高齢期:歯の喪失が急増、咀嚼・嚥下機能の低下、義歯装着が急増 *後期高齢者歯科健診事業(高齢者医療確保法)
口腔機能の維持・向上を目指す、口腔保清・摂食嚥下の支援(口腔ケアの徹底)、誤嚥性肺炎の予防、口臭軽減、義歯の清潔保持
う蝕とは:
歯石・細菌性プラーク(歯垢)がたまりやすい箇所に、繁殖する細菌が酸で産生することで発生。
歯の生え始めの頃はフッ素が吸収されやすいため、永久歯への生え替わりの時期にフッ化物配合の歯磨き剤を毎日使うことが有効。
歯周病:主な原因は細菌性プラーク
健康増進法により歯周疾患検診が定められている(40・50・60・70歳が対象)
予防には
ブラッシングや歯間ブラシによるプラークコントロールを行う。
定期的に歯石除去を受ける。
禁煙する。
歯科口腔保健対策の3つの視点
- 自己管理(セルフケア)能力の向上
- 保健・医療の専門家による支援と定期管理(プロフェッショナルケア)
- 保健所等による情報管理と普及啓発の推進(コミュニティケア)
【hokenCから一言】
休日だというのに朝から同居家族が「gomaちゃんのプールがしたい」というのです。
「まだ午前中は水が冷たいから・・」と私が答えると「足だけ」とのこと。
屋根裏収納から大きめのタライを持ってきたようです。ぼちぼち準備しようかという時にgomaちゃんがその中に入って出ようとしません。ひんやりしてイイ感じの寝床だと思っているようです。
私は早くお盆の準備をしたいので、キリの良いところまではパソコン入力しながら勉強がしたいのです。テレビを消しての作業でしたので、集中して短時間でノート作成ができました。内容については今後、見直しが必要と思いますが一応、対象別の全領域を網羅したことにいたしました。
プールの前にまずは買い出しです。仏壇のお花もいつもよりゴージャスなものを買いたいと思っています。それと非常時の備えも追加購入しておいた方が良いかもしれません。本日深夜に北海道で地震があったとのこと。いつ、どこで、どのような災害が起こるかわからない状態です。日々の暮らしを少しでも明るくしたいと思う反面、もしものための危機管理は絶対欠かせないなと考えています。今回、保健師の国試対策ノートを作成し、地域の現場を再学習できたと思っています。この知識を自分(hokenC)なりに生かしていきたいと、決意を新たにしました。
少しお盆休みをとりながらも、ノート作成を継続させていきたいです。
疫学・保健統計の関連書籍については・・・「びっくり!!」本棚を確認しました。
1冊も残っていませんでした。綺麗さっぱり断捨離したつもりだったようです。
やり残している事柄は、人生のあらゆる場面で再生して生き返って参ります。
中古の参考書を再注文しました。お盆明けには届く予定です。
それまでは概論や方法論を見直しておくと良いかなと思っています。
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