出題基準キーワード:公衆衛生看護方法論Ⅰ(個人・家族・グループへの支援)
発達段階・発達課題、生活習慣、生活環境・背景、社会的役割、価値観、健康レベル、対象の把握と優先順位、顕在的・潜在的健康課題、家族の形態・機能・役割、家族理解のための理論・モデル、家族力動・ダイナミズム、グループの種類(コミュニティグループ、サポートグループ、セルフヘルプグループ、自主グループ、ピアグループ)、グループダイナミクス、ヘルスビリーフモデル、変化ステージ理論、健康増進行動、予防的保健行動、病気回避行動、病気対処行動、セルフケア、コンプライアンス、ウェルネス行動、行動変容段階、ヘルスリテラシー、自己効力感、ストレスへの対処力、動機付け、エンパワメント、自己決定、情報収集、アセスメント、ニーズに基づく支援計画、実施・記録・モニタリング・評価、フォローアップ、連携・協働、傾聴・共感、カウンセリング、アウトリーチ、コーチング、スモールステップ法、ケアコーディネーション、ケアの継続性、ニーズの多様化、フォーマルサービス・インフォーマルサービス、ケースマネジメント会議、健康相談、場の設定・工夫、事後フォローアップ、予防的訪問、危機的介入、訪問の緊急性、信頼関係・支援関係、キーパーソンの活用、訪問拒否、ネットワーク構築、KAPモデル、ヘルスビリーフモデル、プリシード・プロシードモデル、社会学習理論、健康教育、グループワーク、ファシリテーション、スクリーニング、特定健康診査・特定保健指導、要精査者、未受診者、自立支援・組織化、地区活動への反映、事業化、施策化等
【 文 献 】
- 医療情報科学研究所 編:「保健師国家試験のためのレビューブック 2023 第23版」、メディックメディア、2022
- 荒井 直子 他 編:「公衆衛生看護学.jp 第5版 データ更新版」、インターメディカル、2022
- 医療情報研究所 編:「公衆衛生がみえる 2022-2023」、メディックメディア、2022
- 『標準保健師講座』編集室:「2023年版 医学書院 保健師国家試験問題集」、医学書院、2022
- 医療情報科学研究所:「クエスチョン・バンク 保健師国家試験問題解説 2023 第15版」メディックメディア、2022
*今回は文献(1)(5)を参照しながら、ノート作成しています*
対人支援
- 面接技術(カウンセリング):信頼関係を築き、相談者が主体となって問題解決
面接者は、観察・傾聴・確認・共感を通して相談を展開
感情を否定しないで、開かれた質問(自由な答えを求める質問)を心がける。
閉じられた質問(はい・いいえで答えられる質問)で細部を補足する。 - コーチング:対象者の能力、強み、個性を引き出し、問題解決するために自発的行動を促すコミュニケーション方法(気持ちを承認し、自ら行動することを支援する)
- スモールステップ:小さな目標を立てて行動し、成功体験を一つずつ積み重ねることで、自己効力感を向上させ、最終的な大きな目標の達成に導く方法。
- 記録:行政保健師の記録は公文書であり、適正に管理すること。
主観的情報・客観的情報とアセスメント、対象者の意向を記録し、支援計画を決定する。
得られた情報は、情報源を明らかにしておく。
記録は他機関・他職種との情報共有による連携・協働を促進させるが、プライバシーに十分配慮することが必要。
健康相談:あらゆる年齢、あらゆる健康レベルの人が対象
電話相談、面接相談、訪問による相談、文書やICTを活用した相談などがある。
相談者の相談目的や相談内容、問題点を理解し、共感的に受けとめる。
保健医療福祉情報の提供や関係機関や地域住民グループへの紹介や連携も行う。
相談者だけでなく家族や近隣住民に対しても支援する。
- 信頼関係を築く
- 情報把握とアセスメント
- 相談者の意思確認
- 問題解決のための支援
- 記録
- 評価
ケースマネジメント:対象者のQOLの向上が目的
保健師は対象者のニーズに合わせた社会資源の調整や意見調整等を行う
- 対象の把握
- 情報収集
- アセスメント
- 支援計画策定
- 支援の実施
- モニタリング
- 評価
インフォーマル(家族や親戚、友人、ボランティア等)な支援も含めてケースマネジメントを行う(自立支援と質の高い継続的なサービスの確保が重要)
家庭訪問:本人からの要請がなくても実施する
家庭訪問の優先順位
- 生命にかかわるような緊急性が高い対象者
自傷他害のおそれがある者、感染拡大による影響が大きな感染症、重症疾患の治療中断者・放置者等 - 健康問題の悪化が予測される対象者
未治療者、健康診査・精密検査未受診者等 - 問題解決が困難な対象者
家族の中にキーパーソンがいない場合、複数の問題を抱えている場合等
家庭訪問の例
- 結核患者への訪問指導:感染症法
- 小児慢性特定疾病児童の訪問指導:児童福祉法
- 新生児・妊産婦・未熟児の訪問指導:母子保健法
- 乳児家庭全戸訪問事業・養育支援訪問事業:児童福祉法
- 40〜64歳までの者で療養上の保健指導が必要と認められた対象者への訪問指導:健康増進法
家庭訪問のプロセス
- 事前準備
情報確認、ニーズの予測、連絡(訪問目的と保健師の役割を説明)、必要なら同行訪問を検討 - 家庭訪問
対象者に訪問目的と保健師の役割を説明、信頼関係の構築、傾聴し問題点を整理する、生活状況を観察、必要に応じて保健指導を実施、緊急性を判断 - 訪問終了・評価
継続的な支援の必要性や方針を検討、個々のニーズを集約し地域の課題を抽出、ニーズを保健事業・施策へ反映する
健康診査・検診:早期発見・早期治療・行動変容のきっかけづくり
周知方法:個別周知、広報、パンフレット、ホームページ、地区組織を活用した呼びかけ等
受診率を向上させるには、受診行動の利便性や企画する事業の費用対効果を考慮する必要がある。
未受診の理由を調査し、その理由に応じて効果的な受診勧奨の方法を検討する(家庭訪問や個別通知等)
健康教育:参加者が主体的に取り組む態度や、行動する力を育むことが目的
ピア・エデュケーションとは、あるテーマについて正しい知識、スキル、行動を同世代の仲間で共有する健康教育(授業時間や学園祭等)
- ニーズの把握
- 目的・目標の設定
- テーマの設定
- ニーズと状況にふさわしい教育方法の選定
- 評価基準の設定
- 健康教育の実施
- 評価とフィードバック
- 個別性の高い健康課題をもつ事例や、専門的支援が必要な事例では、集団ではなく個別に保健指導を行うのが望ましい。
- 対象集団の健康課題、年齢、社会的特性などに共通性がある場合は、グループワークによる健康教育が効果的・効率的である。
仲間同士で励まし合えることから、行動変容の継続に有効である。 - 健康教育で解決できなかった場合は、終了後に個別相談や家庭訪問などによるフォローが必要になる。
- 自主的な活動を希望する場合は、セルフヘルプグループの立ち上げを支援する。
- 健康教育の評価は実施前に検討し、結果だけでなく、計画や実施過程も評価する。
長期の健康教育の場合は、中間評価も行う。
費用効果分析:同種の効果を有する事業の経費を比較する方法
費用便益分析:得られた特定の効果を金銭に換算し、事業にかかった費用と比較する方法
グループ支援:個人の認識・行動の変化、社会資源、地域を変えることが目的
グループダイナミクス:個人、個人間、環境の3要素
- お互いの体験を共有し、コミュニケーションを通して相互に影響を及ぼし合う(凝集性が高められる)
- 凝集性を高めるには、「集団に所属する利益が明確」「職務が有効に達成できる」「組織に対する貢献が明確」であることが必要。
- グループメンバーは、「相互に癒し合うこと」「学び合うこと」「新しい挑戦や創造的活動に向かう意志が生じること」が必要。
グループの発達段階
- 準備期:グループづくりの計画、メンバー募集、メンバーの考えや思いを事前に理解する
- 開始期:目的をメンバー間で共有、メンバーが活動計画を作成するのを支援する、主体的に意思決定できるよう支援する
- 作業期:グループの相互作用を促進させる
- 終結期:メンバー同士が気持ちを分かち合うことができるよう支援する、活動の評価を行う
グループ支援の実施:話し合い、課題の共有、連帯感が大切
- 保健師は支援者・調整役であることを明確に(ファシリテーターの役割)
- グループの主体性を尊重
- 活動目的、内容、目標はメンバーが決める
- メンバーが自由に発言できるように配慮する
- 必要に応じて先進的な取り組み事例等の情報提供を行う
- 活動の振り返り、成果や課題を話し合う機会を持てるよう促す
- 目標達成状況を客観的指標を用いて評価する
- グループ運営の負担が大きいリーダーへの精神的支援も重要
グループワークを円滑に進行するために(保健師の役割)
- 到達目標は計画時に設定
- 事前にメンバーの生活状況を把握し、関わりによる効果や変化をアセスメント
- メンバーの自己紹介を促す
- 反応を見ながら進行
- 経験を共有できるよう促す
- メンバーの主体性を尊重し、順番通りに発言を求めない
- 結論を誘導しない
- 話し合った内容を要約し整理する
【hokenCから一言】
午後からきつめの雨が降りだしました。今日は早めに家事を済ませ、用事もなく家でのんびりとテレビでも見ようかと思ったのですが、見たいと思うものがなく勉強の続きを再開することにしました。
ノート作成しながら、いろんな健康教育の場面が思い出されました。まだ、hokenCが30歳前後だった頃、介護予防教室で寸劇をしました。私は「お嫁さん」の役を演じたのですが、相手役のご老人(お舅さん役)の演技がすこぶるウマすぎて、会場が一気に沸きました。これは健康教育というよりもむしろ吉本新喜劇のようで、日頃介護疲れを感じておられる介護者のみなさんも少しリラックスした時間を過ごしておられたように感じました。
大変なことも「笑い」に変える原動力があると、人は強くなれるのだと思います(なかなか出来ませんが・・・)
現在、国家試験対策のための勉強をあらためてすることによって、いろんな発見があります。私が知らない新たなる知見や理論に出会うこともありますが、今まで保健師であったことを肯定的に振り返ることができるセラピーとなっています。現職の時にできなかったことも再確認することができています。しみじみ「いい職業だな〜」と感じます。
だんだんと調子づいてきたので、次回は「公衆衛生看護管理論」についてノート作成したいと思います。そろそろ「疫学・保健統計」の中古本が届きます。この領域はビギナーとして勉強しますので、今のようなペースでは進められないような予感がします。「行きつ戻りつ」になる見込みです。
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