保健師国家試験対策ノート〜公衆衛生看護管理論〜

出題基準キーワード:公衆衛生看護管理論

組織・地域の健康水準、職員や住民の権利保障、効果的・効率的な公衆衛生看護活動、初任期からの実務的管理機能、基盤となる管理機能、サービスの質と量、サービスの総合調整、関係者との目的の共有・役割分担、必要量と稼動量、業務計画の作成・進行管理・評価、予算編成・確保、予算の執行管理・評価、個人情報保護法、ICT活用に伴う個人情報保護への対応、地域情報管理、情報収集・活用・発信、情報公開・情報開示、ジョブローテーション、労務管理、キャリアパス・キャリアラダー、ワーク・ライフ・バランス、人事評価、組織の理念・目標、組織体制の整備・人員確保、職務・権限・責任の明確化、組織の意思決定、指揮命令系統、他部門との連携・協働・情報共有、リスクマネジメント、苦情対応、保健師教育制度、保健師教育課程、継続教育、人材育成方針・計画(OJT、OFF-JT)、研究的評価方法の習得、事業効果・研究的評価の蓄積、研究成果の活用

【 文 献 】

  1. 医療情報科学研究所 編:「保健師国家試験のためのレビューブック 2023 第23版」、メディックメディア、2022
  2. 荒井 直子 他 編:「公衆衛生看護学.jp  第5版 データ更新版」、インターメディカル、2022
  3. 医療情報研究所 編:「公衆衛生がみえる 2022-2023」、メディックメディア、2022
  4. 『標準保健師講座』編集室:「2023年版 医学書院 保健師国家試験問題集」、医学書院、2022
  5. 医療情報科学研究所:「クエスチョン・バンク 保健師国家試験問題解説 2023 第15版」メディックメディア、2022

*今回は文献(1)(5)を参照しながら、ノート作成しています*

公衆衛生看護管理の定義

「保健師が地域で生活するすべての人々を対象とし、関係者と協働して行う地域保健活動の目的を達成するために行う地区管理機能を中核とし、これを円滑に遂行するために行うすべての管理機能の総称」(井伊久美子、2021)

保健師に求められる看護管理機能

  • 事例管理:個別事例に対して支援し、サービスの総合調整を行う
  • 地区管理:地域診断を行い、活動の計画立案・実施・評価を行う
  • 事業・業務管理:自治体の上位計画に基づき、事業計画策定や進行管理を行う
    (評価結果は次年度の計画等に反映させる)
  • 組織運営管理:業務の効率化を高めながら組織体制を担保する
  • 予算編成
  • 予算管理
  • 人材育成
  • 人事管理
  • 情報管理:地域の実態を把握するための情報収集・分析を行う(マスコミ対応も含む)
  • 健康危機管理

*新任期から、事例管理、地区管理、事業・業務管理、予算編成、健康危機管理を担う。

個人情報保護法:「個人情報の保護に関する法律」個人の権利・利益を保護

個人情報とは特定の個人を識別できるもの(氏名、生年月日等)
事業者や行政機関等に対して義務付ける法律で、保健師個人に直接義務を課すものではない。

個人情報取扱事業者とは病院、診療所、訪問看護ステーションなどが該当。
本人から開示請求があった時は、原則として遅延なくデータを開示しなければならない。

本人の同意を得る必要がない事例

  • 法令に基づく場合(児童虐待防止法や感染症法等)
  • 人の生命、身体、財産の保護のために必要である場合(本人の同意を得ることが困難でも)
  • 公衆衛生の向上、児童の健全な育成の推進のために特に必要な場合
  • 国や地方自治体の委託を受けた事業者が法令で定める事務の遂行に支障を及ぼす恐れがある場合

*令和3年5月〜:独立行政法人等、地方自治体、地方独立行政法人についても、個人情報保護委員会に一元化(個人情報保護法に統合)

地域情報管理:保健師の記録は公文書、個人情報保護の対象となる

情報保管、開示、持ち出し、データ化の取り扱いには十分注意すること
自治体ごとに文書管理規定があり、開示請求の対象となっている。

虐待通告、感染症発生届、住所変更による結核登録票の送受等については、本人の同意がなくても個人情報を提供しなければならない。

新人保健師の人材育成

  • 新人保健師が自らの強みと弱みを認識し、到達目標を設定する。
  • 指導者との面接の機会を設ける。
  • 人材育成計画は、職場の管理者が短期的・長期的な見通しを持って策定する。
    (学会や研究会への積極的な参加を促す)
  • 所属部署以外とも協働した教育体制をとる。

現認教育

自己啓発:セミナーの自主参加、関連書籍の閲読等
個人のペースで学習できるが、中断しやすい。

職場内研修(OJT):上司の指導、事例検討会等
コストが抑えられ、仕事内容に即した知識・技術が身につくが、上司の力量や時間確保の難しさが短所となる場合がある。

  1. 業務に還元しやすい
  2. 個人のレベルに応じて実施できる
  3. 地域の健康課題について把握する能力を高められる(新人保健師の現認教育等)

〈事例検討会(ケースカンファレンス)〉
保健師の対人支援能力、アセスメント能力、ケアマネジメント能力を総合的に向上しようとする人材育成の場となる。
対応困難な事例は、職場の上司や先輩保健師などの参加を検討する。

  • 定期的な開催は、担当者が客観的な評価を受ける機会となり、多職種同士で最終目標の共有ができる。
  • 現在進行型:現在、遭遇している問題の解決を図る。
  • 振り返り型:振り返りにより内省・塾考を図り、ケアの質を高める。

〈ロールプレイ(役割演技)〉
ある立場の人になったと仮定して、問題点を考え、それを表現する教育方法(合意形成や他者受容などの能力の向上が期待できる)

職場外研修(Off-JT):集合研修、派遣研修、講習会等

専門的な指導を多人数で受けられるが、コストがかるほか一方的な知識の提供になる場合がある。
最先端の知識や技術の体系的な学習が可能である。

その他の人材育成方法

  • ジョブローテーション:人事異動によりさまざまな業務を積み重ねること。
  • キャリアラダー:職務を難易度などによって段階分けし、下位職から上位職へはしご(ラダー)をのぼるように移行できるキャリア向上の道筋。
  • キャリアパス:ある職位・職務に就くまでに必要な経験と、その順序、配置異動のルートのこと。

【hokenCから一言】

もうそろそろ「疫学・保健統計」に取り組みたい!
と思えるようになってきました。国試の出題基準を見ていると一部馴染みのあるキーワードが出てきて、「イケるかも?」と感じている状態です。十分理解できていなくても、少々馴染みある接点を持ち続けることは大切ですね。知らなくても知っているような気がします。
中古で購入したテキストは安価すぎるためか、輸送に時間がかかっています。新品のものを何故購入しなかったのかと後悔しています。
本来であれば専門書を置いている書店へ出向き直接、自分に合ったレベルのものを購入すべきところです。昨夜、もう一度本棚を確認しました。心理学統計の書籍ならあるかも・・と思ったのですが、カケラもありませんでした。
失って初めて知る大切さです。

現在、私は保健師国家試験対策のためのノートを作成していますが、全科目を一通り終えるためのラダー(はじご)が見えつつあります。
この後は、疫学・保健統計・保健医療福祉行政論・学校保健・産業保健の5科目です。
「国民衛生の動向(最新版)」が届くまでに、疫学と保健統計の基礎を学習しておきたいなと思っています。
今までは国試対策ノートとしてまとめていましたが、この2科目については初学者として学び直すつもりになっています。ここ何週間かは「place5 みんなの自習室」に移行します。テキストが届くまでは、キーワード(基礎内容のみ)だけでも確認しておきたいな〜と思っています。
当面は今まで好きになれなかった領域への挑戦ということになりますが、もしかしたら「最も得意(?)な科目になるかも」と、とても能天気なことを考えています。先月のhokenCにはなかった不思議な感覚です。

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