ごまごま保健室だより 第2号「健康づくりのための対策」

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hokenCから

今回は、メタボリックシンドロームなど、生活習慣病に関連する内容についてまとめました。国も健康づくりのために様々な施策を立てて健診や保健指導を行っています。
健診に関しては「悪い結果が出ると怖いから・・」という理由で受診案内がきても回避しスルーしておられる場合があると思います。
でも血液検査を受けてみないと自覚症状のない疾患は早期発見することが難しいというのが現状ですね。特に私のような中年期以降の男女は更年期を迎え、今までのような無理が効かない体になっていることもあります。知らぬ間に血圧やコレステロール、血糖値が高くなっていることもあります。長年の生活習慣のあり方が形になって出てくる時期でもありますが、遺伝的な要因で弱点がある項目にダメージが出やすい傾向も現れやすい状況ですね。
本当に安心するために客観的なデータが欲しいところです。

 

生活習慣病対策

生活習慣病を予防するために実施されている事業

  1. 特定健康診査・特定保健指導

    健診は自覚症状のない病気を発見するために大切な二次予防の手段です。
    みなさんは毎年、健診を受けておられますか?
    日本の医療保険の保険者には、40〜74歳の被保険者と被扶養者に対して、生活習慣病の予防に着目した特定健康診査と特定保健指導の実施義務があります。
    健診会場ではお腹の周り(腹囲)の測定が行われ、血圧や血糖、脂質などの結果に応じて、動機づけ支援と積極的支援という名目の特定保健指導が実施されています。
    今のところ私はこの保健指導を受けたことはないのですが今後、該当した時は「私、保健師なんでなんとかします」と言ってその場を逃れる計画を立てています。
    そんなやり方で良いのだろうか? 結果にもよりますよね。指導を受けた方が良いことだってたくさんあります。

  2. 健康増進事業・循環器病対策

  • 市町村では他にも健康増進法に基づいた事業として、歯周疾患検診や骨粗鬆症検診、肝炎ウイルス検診、健康手帳の交付、健康教育、健康相談、訪問指導などを行なっています。
  • 政府は、令和元年に施行された「健康寿命の延伸等を図るための脳卒中、心臓病その他の循環器病に係る対策に関する基本法」に基づいて以下の計画を立てています。
  1. 循環器病の予防や正しい知識の普及啓発
  2. 保健と医療、福祉に係るサービスの提供体制の充実
  3. 循環器病の研究推進に取り組むことにより、2040年までに3年以上の健康寿命の延伸および年齢調整死亡率の減少を目指す

 

健康増進対策

健康日本21 〜21世紀における国民健康づくり運動〜

健康日本21(平成12年に策定)

健康日本21は当初、寝たきりや認知症による要介護状態でなく生活できる期間(健康寿命)を伸ばすことを目的に策定されました。
目標については平成23年に9分野の59項目の達成状況を評価・分析し、目標値に達成した項目はメタボリックシンドロームを認知している国民の割合の増加(16.9%)でした。
今ならほどんどの人が「メタボ」とう言葉で理解していると思います。
この時点では、食塩摂取量の減少についても改善傾向が認められた一方、日常生活における歩数の増加や糖尿病合併症の減少といった項目については悪化していたという結果でした。

健康日本21(第二次)の目標と評価

平成30年の中間評価を経て、令和3年度から最終評価が行われています。
この中間評価で十分に改善が認められた項目は、健康寿命や血糖コントロール不良者の減少などで、改善が不十分だったのはメタボリックシンドローム該当者・予備軍の数や、肥満傾向にある子どもの数ということでした。

健康日本21(第二次)では以下の5つの基本的な方向を定めています。

  1. 健康寿命の延伸と健康格差の縮小
  2. 生活習慣病の発症予防と重症化予防の徹底〜NCD(非感染性疾患)の予防〜
    がんと循環器疾患、糖尿病、慢性閉塞性肺疾患(COPD)に対処するための対策を推進しています。
  3. 社会生活を営むために必要な機能の維持および向上
    働く世代のメンタルヘルス対策を含めた「こころの健康づくり」などに取り組んでいます。
  4. 健康を支え、守るための社会環境の整備
    企業や民間団体の積極的な参加協力を得るように働きかけています。
  5. 栄養・食生活、身体活動・運動、休養、飲酒、喫煙、歯・口腔の健康に関する生活習慣および社会環境の改善
    ライフステージや性差、社会経済状況の違いに着目した取り組みが必要です。

スマート・ライフ・プロジェクトとは?

厚生労働省は「健康寿命をのばそう!」をスローガンに、このプロジェクトを平成23年からスタートさせています。
令和4年3月末現在で、6,853団体が参画し、①適度な運動、②適切な食生活、③禁煙、④健診・検診の受診の4つの基本テーマを設定して活動しています。
プロジェクトには企業・団体・自治体が協力し連携しながら、人々の健康づくりの意識を高めて行動変容につながるよう取り組んでいるところです。

メタボリックシンドローム

メタボリックシンドロームは、内臓肥満に加えて脂質代謝異常、高血圧、高血糖が合わさった状態をいいます。この状態になると心臓病や脳卒中などの動脈硬化性疾患や糖尿病になりやすくなってしまいます。
なので早めに生活習慣の改善が必要になってくるということです。
日本のメタボリックシンドロームの診断基準は、腹囲が男性85cm以上、女性90cm以上を必須要件としています。かつ脂質代謝異常、高血圧、高血糖の3つの項目のうち、2項目以上に該当する場合が診断の基準になっています。
スマート・ライフ・プロジェクトでは、日本肥満学会が「肥満者」と定義しているBMI 25以上の人は高血圧のリスクが高いために、地域や職域で肥満改善のための取り組みが実施されています。
自分自身の適正体重を知ってそれを維持できるとよいですね。でも家に閉じこもってばかりいると運動不足になるうえ、つまみ食いの機会が増えていってしまいます。
冷蔵庫の開閉回数がどうしても増えてしまうのは私(hokenC)だけでしょうか?
少しずつ秋が近づいてきている今日この頃です。朝夕の散歩がしやすくなっているので、「食欲の秋(旬の野菜や果物など)」と同時に「スポーツの秋(散歩や体操など)」を実践してみたいものです。

【 文 献 】

一般財団法人 構成労働統計協会「国民衛生の動向・厚生の指標 増刊・第69巻9号 通巻第1081号」、2022、P85-89

荒井 直子 他 編:「公衆衛生看護学.jp  第5版 データ更新版」、インターメディカル、2022、P264-275

医療情報研究所 編:「公衆衛生がみえる 2022-2023」、メディックメディア、2022、P193-195

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