
今回は対象別公衆衛生看護活動論の「高齢者保健」の領域について学習しました。高齢者の医療制度や認知症に関する知識は、看護師やその他の専門職の国試でも出題されることが多いように思います。



細かな内容については今回あんまりふれることができてないので、過去問題をチェックして苦手なところをピックアップしておいてね。
高齢者保健の関係法規:QB P208-209
〜高齢者医療確保法〜
- 超高齢社会を迎え、増大する医療費に対応するため、老人保健制度に代わる新制度が必要になった。
それは何法により定められていますか? -
高齢者の医療の確保に関する法律(高齢者医療確保法):平成20(2008)年4月1日より施行
- 65〜74歳の前期高齢者の医療費の自己負担は何割ですか?
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65〜69歳が3割
70〜74歳が2割 - 75歳以上の後期高齢者、もしくは65〜74歳で一定の障害のある者が対象となる医療制度を何といいますか?
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後期高齢者医療制度
- 後期高齢者医療制度の運営主体はどこですか?
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都道府県単位で全市町村が加入する広域連合
- 後期高齢者の医療費の自己負担は何割ですか?
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1割
(一定額以上の所得者については3割負担で、一定以上所得者の2割負担制度も導入されることになりました)
後期高齢者の医療費の財源について
公費が5割、支援金(国保、被用者保険)が4割、保険料が1割
高齢者の生活と支援:QB P210-211
- 高齢者の孤独死をなくすために必要なことは何だと思いますか?
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独居高齢者が孤立することなく安心して暮らせるような見守り、居場所づくりが必要
- 高齢者の相談窓口としては地域包括支援センターが設置されていますが、「地域活動支援センター」とはどのような施設のことをいいますか?
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「障害者総合支援法」によって定められた、障害によって働くことが困難な障害者の日中の活動をサポートする福祉施設
在宅ケアシステムとチーム:QB P211-212
- 在宅ケアに関わる職種で相談援助業務が法律に明記されている専門職は何ですか?
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社会福祉士
- ケアチームにおける保健師の役割は何だと考えられますか?
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療養体制の全体調整を行う
本人・家族のニーズを調整する
情報交換の場を設け、ネットワークづくりを行う
地域に必要な事業やシステムの施策化を行う



行政保健師の場合は、直接的な介護場面で看護を実践することよりも、ケアマネジメントや、事業やシステムの施策化を行うことが多くなってきています。
地域包括支援センターでは常勤保健師の配置が求められているため、地域の高齢者やその家族の皆さんと出会うことが多いです。
高齢者の健康管理:QB P213-220
〜認知症施策と支援、高齢者虐待〜
認知症施策と支援
- 認知症施策推進大綱の5つの柱とは何ですか?
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① 普及啓発・本人の発信支援 ⇨ 認知症サポーターの養成など
② 予防
③ 医療・ケア・介護サービス・介護者への支援 ⇨ 認知症地域支援推進員の質の評価・向上など
④ 認知症バリアフリーの推進・若年性認知症の人への支援・社会参加支援
⑤ 研究開発・産業促進・国際展開 - 認知症や知的障害、精神障害等で判断能力が不十分になった人への権利を保護し、財産管理や契約などの法律行為を支援するための制度を何といいますか?
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成年後見制度
(法定後見制度と任意後見制度がある) - 認知症高齢者の見守り体制の構成メンバーにはどのような人がいますか?
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派出所の警察官や居宅介護支援事業所の介護支援専門員・・など



「認知症高齢者の日常生活自立度判定基準」(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ・M)については看護師の国試にも出題される可能性があります。
必ず復習しておいてくださいね。
高齢者虐待
- 平成17(2005)年に制定された「高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律(高齢者虐待防止法)」にはどのような内容が明記されていますか?
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*介護施設や病院、保健所などの職員は高齢者虐待の早期発見に努めなければならない(5条)
*虐待を発見したものは、速やかに市町村に通報しなければならない(7条)
*市町村は、虐待を受けた高齢者の保護が図られるよう、措置を講じる(9条)
*市町村は養護者の負担軽減のため、相談、指導、助言などの必要な措置を講じる(14条) - 高齢者虐待の種別にはどのようなものがありますか?
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身体的虐待(令和元年:67.1%)
心理的虐待(令和元年:39.4%)
介護等放棄(令和元年:19.6%)
経済的虐待(令和元年:17.2%)
性的虐待(令和元年:0.3%) - 虐待者と被虐待高齢者の関係は、現状どのような関係性が多いですか?
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息子(令和元年:40.2%)
夫(令和元年:21.3%)
娘(令和元年:17.8%)
妻(令和元年:6.5%)
息子の配偶者(令和元年:3.2%)
状況設定問題:QB P221-228
〜健康課題、在宅ターミナルケア、認知症、高齢者夫婦〜
高齢者保健のアーカイブ記事はここです



「自信がないな〜」という人は一度読んでから問題集の状況設定問題にチェレンジしてみてください。


- 必要に応じて他の病院や診療所などと連携を図りつつ、365日、24時間体制で往診および訪問看護を提供できる診療所を何といいますか?
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在宅療養支援診療所
*在宅ターミナルケアにおいて大きな役割を担っている。 - 要支援1と認定された者が利用できる制度には、どのようなものがありますか?
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介護予防・日常生活支援総合事業
- 高齢者を保健・医療・福祉・介護などさまざまな面から総合的に支援するための拠点となる機関を何といいますか?
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地域包括支援センター
- 認知症を正しく理解し、地域の高齢者や認知症(予備軍を含む)の人々を見守るボランティア活動を行なっている人を何と呼びますか?
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認知症サポーター
医療情報科学研究所(2022)「クエスチョン・バンク 保健師国家試験問題解説 2023 第15版」メディックメディア P208-228.
医療情報科学研究所 編(2022)「保健師国家試験のためのレビューブック 2023 第23版」メディックメディア.
一般財団法人 構成労働統計協会(2022)「国民衛生の動向・厚生の指標 増刊・第69巻9号 通巻第1081号」.
医療情報研究所 編(2022)「公衆衛生がみえる 2022-2023」メディックメディア.
標準保健師講座 編集室(2022)「2023年版 医学書院 保健師国家試験問題集」医学書院.
荒井 直子 他 編(2022)「公衆衛生看護学.jp 第5版 データ更新版」インターメディカル.
車谷典男・松本泉美 編(2016)「疫学・保健統計ー看護師・保健師・管理栄養士を目指すー」健帛社.
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