2023年保健師国家試験ラストスパート28【感染症制度と予防 Q&A】

hokenC

今回は対象別の感染症保健(前半)について学習しました。
保健師にとって感染症の知識は必須!! とても重要です。
かなりボリュームがありますが問題集やアーカイブ記事を参照しながら勉強していただきたいな〜と思います。

目次

感染症と発生と流行:QB P282

ある感染症の発生率が通常より有意に増加したり、通常発生しない感染症が発生したりすることを何といいますか?

アウトブレイク(天然痘など)

感染症の流行する地域や集団が、国境を越えて広範囲に及ぶ国際的な流行を何といいますか?

パンデミック

goma

エンデミック(地域流行)とエピデミック(高い頻度の発生)についても復習しておいてね。

感染症と対策:QB P282-284

感染の3要因とは何ですか?

感染源、感染経路、感受性宿主

国外からの病原体の侵入防止対策や国内での感染症の流行防止対策は、3要因の何対策にあたいしますか?

感染源対策

病原体を含む唾液や喀痰の飛沫による感染を何感染といいますか?

飛沫感染(マスクの着用、衝立の設置を行う)

保健師

接触感染、垂直感染、水系感染、食物感染、媒介動物感染、空気感染についても具体的な対策を理解しておきましょう。

感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)平成10年制定
QB P285-290

感染症法の4つの要点とはどのような内容ですか?

事前対応型行政:感染症発生動向調査の体制整備など
人権の尊重:入院勧告制度の導入や個人情報の保護など
感染症の類型化
新規の感染症への対応

1類・2類感染症、新型インフルエンザ等感染症の患者に対し、感染症指定医療機関に入院を勧告することができるのは誰ですか?

都道府県知事(費用は原則として公費負担となる)

痘瘡(天然痘)とペストは何類感染症ですか?

1類感染症

マラリアは何類感染症ですか?

4類感染症

この内容は要暗記かな〜
QBのP288〜289をチェックしてね

感染症の届出基準:QB P291-293

感染症発生動向調査による全数把握対象疾患は、どのような感染症ですか?

新感染症の疑い
新型インフルエンザ等感染症、指定感染症
1〜4類感染症の全疾患(4類の日本脳炎など)
5類感染症の一部疾患(風疹など)

5類感染症の定点把握対象疾患にはどのような疾患がありますか?

マイコプラズマ肺炎、性器クラミジア感染症など

感染症発生動向調査:QB P294-295

感染症法に基づき、診断した医師もしくは医療機関から保健所へ届出のあった感染症に関する情報をオンラインで、都道府県を通じて厚生労働省に報告する事業を何といいますか?

感染症発生動向調査事業(感染症サーベイランス)

感染症動向調査で2類感染症の鳥インフルエンザ(H5N1)は、どのような対象疾患として把握されていますか?

全数把握対象疾患

感染症流行予測調査は何法に基づき実施されていますか?

予防接種法

新型インフルエンザ等対策特別措置法:QB P296-297

新型インフルエンザ等対策政府行動計画ではフェーズ(発生段階)を5つに分けて具体的な対策が示されています。
5つのフェーズとは何ですか?

未発生期:事前準備
海外発生期:国内発生を遅らせる、国内発生に備えた体制整備
国内発生早期:感染拡大に備えた体制整備
国内感染期:被害の軽減を主眼に、必要なライフライン事業活動を継続
小康期:第二波に備えた評価、医療体制・社会経済活動の回復

緊急事態宣言とはどのような時に行われる措置ですか?

新型インフルエンザ等緊急事態措置を講じなければ、医療提供の限界を超えてしまい、国民の生命・健康を保護できず、社会混乱を招くおそれが生じる事態であることを示す場合
(医療機関が不足した場合は臨時の医療施設を設置して医療提供を行うことができる)

検疫:QB P298

検疫感染症とはどのような疾患ですか?

1類感染症(「エクトナンペマラ」=エク痘南ぺマラ)
中東呼吸器症候群(MERS)、鳥インフルエンザ(H5N1、H7N9)、チクングニア熱、デング熱、マラリア、ジカウイルス感染症、新型インフルエンザ等感染症

国内に常在しない感染症の病原体が、船舶・航空機を介して国内に侵入するとともに、感染症予防に必要な措置を講ずることを目的とした法律を何法といいますか?

検疫法

予防接種法とワクチン:QB P299-304

妊娠20週頃までに母体が風疹感染し、ウイルスが経胎盤感染することにより、児に先天性白内障、難病、心奇形などの障害が起こることを何といいますか?

先天性風疹症候群

風疹の予防接種を受ける時の注意事項は何ですか?

最終月経を確認後、妊娠していないときに接種し、予防接種後最低2か月は避妊する必要がある

これも要暗記です
QBのP302〜304をチェックしてね
生ワクチンにはどのような種類がありますか?

注射:麻疹、風疹、結核(BCG)、水痘、ムンプスなど
経口:ロタウイルスなど

BCGの接種回数、接種時期はどのようになっていますか?

1回接種、生後1歳未満(標準として生後5〜8か月まで)

予防接種法に規定されているB類疾病の定期予防接種には何がありますか?

インフルエンザ:対象65歳以上 *60〜64歳で一定の障害を有する者
肺炎球菌感染症(高齢者):65、70、75、80、85、90、95、100歳 *60〜64歳で一定の障害を有する者

ここからはアーカイブ記事の復習ページになります

感染症の分類について

手書きでMEMOを取りながら自分なりの暗記方法について検討してみました。
巷ではいろんな呪文(?)があると思うのですが、hokenCは・・・

  • 1類感染症「エクトナンペマラ」=エク痘南ぺマラ
  • 2類感染症「急結ジSMH」
  • 3類感染症「コサイチョウチョウパラ」=コ細腸腸パラ ・・・

という感じでやってみました。今は全部覚えられていませんが何度かMEMOをみながら呪文のように唱えていくと、視覚情報(汚い手書きの文字)とともにインプットできそうな気がします。
もっと良い方法はたくさんあると思いますので、看護師・保健師の国試を控えておられる方は是非、工夫してみてください。

2023年版 医学書院 保健師国家試験問題集  P286-309

対象別公衆衛生看護活動論「感染症の保健活動」で取り組んだ問題

人から人へ伝播しない感染症、感染症サーベーランス、結核の特異的予防法、インフルエンザの予防、N95マスクによる感染予防、感染症法、就業制限、5類感染症、1類感染症、結核の服薬管理、特別養護老人ホーム職員に行う結核に関する説明、日本版 21世紀DOTS、HIV、性感染症の動向、再興感染症、腸管出血性大腸菌による食中毒、予防接種法、高齢者の肺炎球菌感染症の予防接種、定期予防接種、麻疹・風疹の定期予防接種、認知症高齢者の結核、結核発生時の対応・・・などの問題にチャレンジしました。

アンダーラインしたところ

  • デング熱は蚊が媒介するデングウイルスによる感染症で、ヒトからヒトへの直接感染はしない。
  • 感染症発生動向調査結果は厚生労働省に報告される。
  • 院内感染サーベイランス事業は「医療法」のもとに実施される。
  • 特異的予防とは、特定の疾病の予防を意図したもので予防接種やアレルゲン対策などがある。
  • インフルエンザの感染力は解熱後2日程度続く。
  • 開放性結核は排出物に結核菌がみとめられ感染性がある。N95マスク着用が有効。
  • レジオネラ肺炎はエアロゾルを吸入することで感染する。人から人への感染はない。
  • A 型肝炎は4類感染症である。
  • 腸管出血性大腸菌感染症は3類感染症で、集団発生をおこしうる。
  • 就業制限の対象となるのは、飲食物の製造、販売、調整または飲食物に直接触れる業務である。
  • 医師による届出が義務化されているのは、1類〜4類感染症、5類感染症の一部、新型インフルエンザ等感染症である。
    5類で診断後ただちに届け出る必要があるのは、麻しん、侵襲性髄膜炎菌感染症、風しんの3疾患である。
    百日咳、破傷風、クロイツフェルト・ヤコブ病は7日以内の届出が必要である。
  • 特定感染症指定医療機関は厚生労働大臣が指定する機関である。
    2020(令和2)年10月1日現在、全国で4機関ある。
  • DOTS(直接服薬指導確認療法)の服薬確認は、
    A:治療中断のリスクが高い患者
    住所不特定者、アルコール依存症患者、薬物依存者、治療中断歴がある者、再発患者など)*原則毎日
    B:服薬支援が必要な患者(介護を要する在宅高齢者、独居高齢者など)*週1〜2回
  • HIV感染者・エイズ患者の動向は、日本国籍男性の72.4%が同性間性的接触による。
    新規HIV感染者の感染経路の87.2%が性的接触である。
  • 梅毒患者については、20歳代の数の増加が顕著である。10歳代も増加している。
  • 日本における再興感染症としては、麻疹、デング熱、結核、狂犬病などがある。
  • 腸管出血性大腸菌の潜伏期間は通常3〜5日である。
  • 高齢者の肺炎球菌感染症の予防接種は、2014(平成26)年10月から定期接種となった(B類疾病)。
  • B型肝炎は2016(平成28)年10月から定期接種のA類疾病に位置づけられている。
  • 麻疹・風疹の予防接種はどちらも乾燥弱毒生ワクチンである。
  • インフルエンザの予防接種は一次予防で、不活化ワクチンである。
  • 空洞性病変がなく、喀痰塗沫検査で3回とも陰性の場合は患者側因子として感染性は相対的に低い。
  • ハイリスク接触者とは、乳幼児・HIV感染者・免疫抑制状態の者、治療管理不良の糖尿病患者、免疫抑制薬や副腎皮質ホルモン製剤などの薬物治療を受けている者、臓器移植者、透析患者などが該当する。
  • 「結核の接触者健康診断の手引き 改定第5版」(2014)によれば、感染性期間の始期は診断の3か月前とされている。
  • IGRA(インターフェロンγ遊離試験)は、T細胞のインターフェロンγを血清中から遊離する検査法である。
  • 結核の接触者健康診断は、患者を中心に濃厚接触者から同心円状に拡大して実施する。
  • 働き盛り世代の感染性結核患者の4割近くに受診の遅れがある。

*『標準保健師講座』編集室:「2023年版 医学書院 保健師国家試験問題集」、医学書院、2022、P286-309*

念押しの復習はこちらのアーカイブ記事で

文 献

医療情報科学研究所(2022)「クエスチョン・バンク 保健師国家試験問題解説 2023 第15版」メディックメディア P282-304.
医療情報科学研究所 編(2022)「保健師国家試験のためのレビューブック 2023 第23版」メディックメディア.
一般財団法人 構成労働統計協会(2022)「国民衛生の動向・厚生の指標 増刊・第69巻9号 通巻第1081号」.
医療情報研究所 編(2022)「公衆衛生がみえる 2022-2023」メディックメディア.
標準保健師講座 編集室(2022)「2023年版 医学書院 保健師国家試験問題集」医学書院.
荒井 直子 他 編(2022)「公衆衛生看護学.jp  第5版 データ更新版」インターメディカル.
車谷典男・松本泉美 編(2016)「疫学・保健統計ー看護師・保健師・管理栄養士を目指すー」健帛社.

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