
今回は保健医療福祉の従事者にとって必須ともいえる「医療体制の変遷と医療事故調査」等について学習をしています。これらの内容は看護師・保健師・心理師などの国家試験にも出題される範囲が含まれています。



現場では細心の注意を払いながら医療の提供を行っていますが、時代の変遷とともに様々な改正がなされ、医療の質の確保と安全が謳われています。
日本の医療体制の流れ:「公衆衛生がみえる 2022-2023」P124-135


医療法改正の流れと内容
医療法制定(1948年):病院・診療所の施設基準整備
第1次医療法改正(1985年):都道府県別の医療計画の導入、医療圏の概念を導入
第2次医療法改正(1992年):特定機能病院の制度化、療養型病床群の制度化
第3次医療法改正(1997年):地域医療支援病院の創設、インフォームド・コンセントを義務化
第4次医療法改正(2000年):病床を一般病床と療養病床に区分、医業等の広告可能事項の追加
第5次医療法改正(2006年):医療機能の分化・連携の推進
第6次医療法改正(2014年):病床機能報告制度の創設、地域医療構想の策定
第7次医療法改正(2015年):地域医療連携推進法人制度の創設
第8次医療法改正(2017年):特定機能病院の管理・運営体制の強化
第9次医療法改正(2018年):医師遍在の解消等を通じた地域における医療提供体制の確保
医療法の概要
第1条の4:インフォームド・コンセントの促進
第1条の5:病院(入院施設20床以上)・診療所(入院施設19床以下)の定義
第4条:特定機能病院・地域医療支援病院
第6条の10:医療事故調査制度
第25条:医療監視
第30条の4:医療計画(都道府県は地域の実情に応じて計画を定める)
第30条の13:病床機能報告
5疾病5事業と医療連携体制
5疾病:がん、脳卒中、心筋梗塞等の心血管疾患、糖尿病、精神疾患
5事業:救急医療、災害医療、へき地医療、周産期医療、小児医療
医療連携体制
- 現状の把握
- 必要となる医療機能
- 課題、数値目標、数値目標を達成するために必要な施策
- 医療機関などの具体的名称
- 評価・公表方法


医療の質と安全の確保:「公衆衛生がみえる 2022-2023」P116-123
医療安全管理
医療法、医療介護総合確保推進法、医療事故報告受付件数2,286件
院内調査結果件数1,985件 (平成27年10月〜令和4年2月)
- 医療事故調査・支援センター
- 医療安全支援センター416カ所(令和3年度)
- 院内感染対策
- チーム医療の推進:多種多様な医療スタッフが、各々の高い専門性を前提に目的と情報を共有し、業務を分担しつつもお互いに連携・補完し合い、患者の状況に的確に対応した医療を提供することをいいます。
医療事故と医療過誤
医療事故:医療従事者の過失の有無にかかわらず、医療の全過程において発生するすべての人身事故のこと
医療過誤:医療従事者が当然払うべき業務上の注意義務を怠ったことで患者の生命身体に被害を与えたもの
医療安全支援センター(令和3年度:416カ所)の業務内容
- 患者・住民からの苦情や相談への対応
- 地域の実情に応じた医療安全推進協議会の開催
- 関係する機関、団体等との連絡調整
- 必要な情報の収集及び提供
- 研修会の受講等によるセンターの職員の資質の向上
- 相談事例の収集、分析及び情報提供
- 医療安全施策の普及・啓発
医療事故調査制度:医療法の改正により2015年10月から開始
医療事故調査の流れ


医療保障に関するアーカイブ記事



いろいろ参考になると思うので読んでみてね*


医療情報科学研究所(2022)「クエスチョン・バンク 保健師国家試験問題解説 2023 第15版」メディックメディア.
医療情報科学研究所 編(2022)「保健師国家試験のためのレビューブック 2023 第23版」メディックメディア.
一般財団法人 構成労働統計協会(2022)「国民衛生の動向・厚生の指標 増刊・第69巻9号 通巻第1081号」.
医療情報研究所 編(2022)「公衆衛生がみえる 2022-2023」メディックメディア P116-135.
標準保健師講座 編集室(2022)「2023年版 医学書院 保健師国家試験問題集」医学書院.
荒井 直子 他 編(2022)「公衆衛生看護学.jp 第5版 データ更新版」インターメディカル.
車谷典男・松本泉美 編(2016)「疫学・保健統計ー看護師・保健師・管理栄養士を目指すー」健帛社.
IPSA心理学大学院予備校(2022)「公認心理師試験対策標準テキスト’22〜’23年版」秀和システム P301-311 .
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