「保健師国家試験のためのレビューブック 2023 第23版」でキーワード総チェック⑤

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今回は「レビューブック 2023 第23版」の感染症保健と学校保健の領域についてチェックしています。どちらも集団生活の中における健康問題を取り扱う領域なので、感染症対策などは重なる項目がいくつかあります。

保健師

この領域は、保健師、養護教諭にとっては大切な基礎知識となりますが、暗記する項目も多いです。国家試験の直前に感染症法の対象となる疾患等については再チェックできると良いですね。

目次

感染症保健活動:P162-188

マスターテーブル

曝露の有無と発症の有無について、相対危険度やオッズ比を算出する方法です。
感染経路の推定に用いて、食中毒では喫食調査を行いマスターテーブルを作成します。

感染症指定医療機関

  1. 特定感染症指定医療機関:厚生労働大臣が指定(病院)
  2. 第1種感染症指定医療機関:都道府県知事が指定(病院)
  3. 第2種感染症指定医療機関:都道府県知事が指定(病院)
  4. 結核指定医療機関:都道府県知事が指定(病院・診療所・薬局)

感染症法の対象となる感染症は必須

1類:エボラ、クリミア・コンゴ出血熱、痘瘡、南米出血熱、マールブルグ病、ペスト、ラッサ熱
2類:ポリオ、結核、ジフテリア、SARS、H5N1・H7N9、MERS
3類:コレラ、赤痢、O157、腸チフス、パラチフス
4類:E型肝炎、A型肝炎など44疾患
5類(全数把握):梅毒、麻疹、風疹、百日咳など24疾患
5類(定点把握):インフルエンザ、性器クラミジア感染症など25疾患

5類感染症の全数把握対象疾患のうち、侵襲性髄膜炎菌感染症、麻疹、風疹は診断後直ちに届けなければならない。

緊急事態宣言とは

国民の生命・健康に著しく重大な被害を与える恐れのある新型インフルエンザ等が国内に発生し、全国的かつ急速なまん延により国民生活・国民経済に甚大な影響を及ぼし、そのおそれがある事態が発生すると認めるときに、政府対策本部(内閣総理大臣)が発令します。

検疫感染症

感染症法の1類感染症:エボラ、クリミア、痘瘡、南米、ペスト、マールブルグ、ラッサ
その他:MERS、H5N1・H7N9、チクングニア熱、デング熱、マラリア、ジカウイルス感染症、新型インフルエンザ等感染症

定期予防接種

A類疾病

ロタ、Hib、肺炎球菌感染症、B型肝炎、ジフテリア・百日咳・破傷風・ポリオ、結核、麻疹・風疹、水痘、日本脳炎、HPV(ヒトパピローマウイルス)

B類疾病

インフルエンザ、肺炎球菌感染症

日本で注目すべき再興感染症とは

麻疹・結核・百日咳など

結核に感染している乳児では、BCG接種後、10日以内に接種部位に発赤、腫脹、針痕部位の化膿が現れます。
これを「コッホ現象」といい受診勧奨する必要性があります。

IGRA検査はツベルクリン反応とは異なり、BCG接種に影響を受けない検査方法です。
QFT (クォンティフェロン)とT -スポットがあります(陽性なら結核感染)。

保健所は結核患者の発生届を受理し、感染性があり入院が必要な患者に対して入院勧告をし、面接を行います(入院から72時間以内)。
保健所は患者の病状、受療状況、生活環境などを十分に把握するために、結核登録票(ビジブルカード)を整備しなければなりません。

HIV抗体検査

ウインドウ期(HIV を検出できるまでの期間)を考慮し、感染の機会から12週間経過後に受ける必要性があります。

食中毒を診断した医師は・・・

「食品衛生法」に基づき24時間以内に文書、電話、口頭により、最寄りの保健所長に届けなければならない。
届出には患者の同意は不要です。

届出を受けた保健所の医師、保健師などのチームは、病因物質を追求するために必要な疫学調査を実施します。
(患者の健康状態の確認、喫食調査、微生物・理化学的調査など)

学校保健:P190-203

学校保健安全法

  • 5条:学校保健計画
  • 7条:保健室
  • 8条:健康相談
  • 9条:保健指導
  • 11条:就学時健康診断
  • 13条:児童生徒等の健康診断
  • 15条:職員の健康診断
  • 19条:出席停止(学校長による)
  • 20条:臨時休業(学校設置者による)
  • 23条:学校三師(学校医・学校歯科医・学校薬剤師)

いじめ

令和2年度のいじめの認知件数は約51.7万件で、最も多いのは小学校です。

態様

「冷やかしやからかい、悪口や脅し文句、嫌なことを言われる」58.8%
「パソコンや携帯電話等を用いたいじめ」3.6%

学校感染症の出席停止基準

第1種

「感染症法」による1類と2類:いずれも治癒するまで

第2種

インフルエンザ:発症後5日、かつ解熱後2日(幼児は3日)経過するまで
百日咳:咳の消失、または5日間の抗菌薬による治療終了まで
麻疹:解熱後3日経過するまで
流行性耳下腺炎:耳下腺の腫脹発現から5日経過し、かつ全身状態が良好になるまで
風疹:発疹が消失するまで
水痘:すべての発疹が痂皮化するまで
咽頭結膜熱:主要症状消退後2日経過するまで
結核:感染のおそれがないと学校医等が認めるまで
髄膜炎菌性髄膜炎:感染のおそれがないと学校医等が認めるまで

第3種

腸管出血性大腸菌感染症、流行性角結膜炎、急性出血性結膜炎、コレラ、細菌性赤痢、腸チフス、パラチフス、その他の感染症 ⇨ 感染のおそれがないと学校医等が認めるまで

早く春が来ないかな〜
goma

もう春は近いかな〜

文 献

医療情報科学研究所 編(2022)「保健師国家試験のためのレビューブック 2023 第23版」メディックメディア.
医療情報研究所 編(2022)「公衆衛生がみえる 2022-2023」メディックメディア P384-389.
医療情報科学研究所(2022)「クエスチョン・バンク 保健師国家試験問題解説 2023 第15版」メディックメディア.
一般財団法人 構成労働統計協会(2022)「国民衛生の動向・厚生の指標 増刊・第69巻9号 通巻第1081号」.
標準保健師講座 編集室(2022)「2023年版 医学書院 保健師国家試験問題集」医学書院.
荒井 直子 他 編(2022)「公衆衛生看護学.jp  第5版 データ更新版」インターメディカル.
車谷典男・松本泉美 編(2016)「疫学・保健統計ー看護師・保健師・管理栄養士を目指すー」健帛社.

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