
今回は「児童福祉法」について学習しました。
子どもの福祉を考える上で欠かせない知識だと思いますので、看護職・福祉職・心理職を目指している人は必ずチェックをしていただきたいなと思います。



いろんな国家試験に出てるみたいだね〜
児童福祉法の概要
児童福祉法は、すべての児童の健全な育成と生活の保障を目的とする法律です。
児童福祉の第一線の機関は「児童相談所」で児童福祉司などの職員が、障害相談や養護相談、育成相談、非行相談などに応じています。
児童福祉法の対象は?
① 児童(18歳未満の者)
② 妊産婦(妊娠中または出産後1年以内の者)
③ 保護者(親権者、未成年後見人等で、児童を現に保護する者)
- 第4条:児童の定義
- 第7条:児童福祉施設
- 第12条:児童相談所
- 第19条の2〜8:小児慢性特定疾病医療費の支給
- 第20条:結核児童療養給付
- 第25条:要保護児童の保護
要保護児童を発見した者は、市町村、福祉事務所もしくは児童相談所に通告しなければならない
(児童委員を介しての通告でもよい) - 第33条:児童の一時保護
児童相談所長は、児童に一時保護を加えることができる




児童相談所:全国225カ所 (2021年4月1日現在)
都道府県・指定都市に設置が義務づけられている。
中核市や特別区も設置することができる。
どんなことを行っている?
- 児童とその家庭や保護者に対する相談・指導や調査・判定
- 児童の一時保護
- 里親支援
- 養子縁組に関する相談支援 など
児童福祉司、児童心理司、医師または保健師、弁護士などの職員が配置されています。
所長は医師でなくてもよいとされています。
児童相談所が扱う相談内容
① 養護相談:虐待、棄児、育児困難、保護者の失踪、養子縁組など
② 保健相談:虚弱児、内部機能障害、喘息など
③ 障害相談:心身障害、知的障害、自閉症など
④ 非行相談:虞犯、触法行為
⑤ 育成相談:不登校、しつけなど


児童福祉施設:国・都道府県・市町村、社会福祉法人などが設置できる施設
- 助産施設:経済的理由により入院助産ができないため、入所させて助産を受けさせる場所
- 乳児院:乳児の入院・養育をする場所
- 母子生活支援施設:母子家庭の保護・自立のための生活支援を行う場所
- 保育所:保護者の委託を受けて、乳児・幼児を保育する場所
- 幼保連携型認定こども園:幼稚園的機能と保育園的機能の両方を併せ持つ施設で、子育て支援も行う場所
- 児童厚生施設:児童遊園、児童館など
- 児童養護施設:保護者がいない児童、虐待されている児童などを入所させて養護する場所
- 障害児入所施設:障害児を入所させて保護、日常生活の指導などを行う場所(医療型と福祉型がある)
- 児童発達支援センター:障害児を通所させて、基本的動作の指導や自立生活に向けた訓練などを行う場所(医療型と福祉型がある)
- 児童心理治療施設:社会生活への適応が困難な児童を短期入所させたり、通所させたりして治療・生活指導などを行う場所
- 児童自立支援施設:不良行為をなす・なすおそれのある児童などを入所または通所させ、自立を支援する場所
- 児童家庭支援センター:地域の児童の福祉に関して相談に応じ、助言を行うとともに児童相談所や児童福祉施設等と連絡調整する総合的な機能をもつ場所




小児対象の医療費公費負担制度
- 未熟児養育医療(養育医療):母子保健法(実施主体は市町村)
1歳未満が対象、出生時体重が2,000g以下、生活力が特に薄弱で入院が必要な乳児 - 自立支援医療(育成医療):障害者総合支援法(実施主体は市町村)
18歳未満、身体障害があるまたは障害児となるおそれがあり、治療効果が期待できる児童
*口唇口蓋裂の形成術、先天性股関節脱臼の関節形成術、腎不全の人工透析療法、後天性心疾患のペースメーカー埋め込み術などがある - 結核児童療育給付:児童福祉法(実施主体は都道府県・指定都市・中核市)
骨関節結核その他の結核に罹患し、長期の入院治療が必要な児童 - 小児慢性特定疾病医療助成制度:児童福祉法(実施主体は都道府県・指定都市・中核市)
18歳未満(20歳未満まで延長可)、小児慢性特定疾病に罹患している児童
*ファローの四徴症、急性白血病、成長ホルモン(GH)分泌不全性低身長症などがある
小児慢性特定疾病医療費助成制度の対象疾患(16疾患群)
悪性新生物、慢性腎疾患、慢性呼吸器疾患、慢性心疾患、内分泌疾患、膠原病、糖尿病、先天性代謝異常
血液疾患、免疫疾患、神経・筋疾患、慢性消化器疾患、染色体又は遺伝子に変化を伴う症候群
皮膚疾患群、骨系統疾患、脈管系疾患





保健師国家試験では母子保健法や児童虐待防止法、子育て支援制度などと併せて学習しておく必要性があります。
事例問題と絡めて問われることもあると思いますので、カルガモ親子で表示してある以下のアーカイブ【国家試験対策:「母子保健」の復習ノート】も一読しておいていただくと良いかな〜と思います。。
ちょっとボリュームがあって大変ですが、母子の領域に少し自信がついてくるのではないかと考えています。
母子保健の復習ノート 〜アーカイブ〜


一般財団法人 構成労働統計協会(2022)「国民衛生の動向・厚生の指標 増刊・第69巻9号 通巻第1081号」.
医療情報研究所 編(2022)「公衆衛生がみえる 2022-2023」メディックメディア P216-217.
IPSA心理学大学院予備校(2022)「公認心理師試験対策標準テキスト’22〜’23年版」秀和システム.
IPSA心理学大学院予備校(2022)「過去問5回分+実力養成用科目別練習問題 公認心理師試験対策 2022年版」秀和システム.
標準保健師講座 編集室(2022)「2023年版 医学書院 保健師国家試験問題集」医学書院.
医療情報科学研究所(2022)「クエスチョン・バンク 保健師国家試験問題解説 2023 第15版」メディックメディア.
医療情報科学研究所 編(2022)「保健師国家試験のためのレビューブック 2023 第23版」メディックメディア P71-81.
荒井 直子 他 編(2022)「公衆衛生看護学.jp 第5版 データ更新版」インターメディカル.
車谷典男・松本泉美 編(2016)「疫学・保健統計ー看護師・保健師・管理栄養士を目指すー」健帛社.
下山 晴彦 編(2014)「誠心 心理学辞典(新版)」誠信書房.
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